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執筆者の写真YURIE KONO

【ホースセラピー】馬と歴史と未来の会、上田優子さんにインタビュー

日本各地の面白い馬事業について、うまテラス代表のYURIE KONOが、インタビューをしていきます!


前回のインタビューでは、「馬と歴史と未来の会」の理事長である上田優子さんに、引退馬支援についてお話を伺いました。

今回は、活動の1つでもある「ホースセラピー」について伺います。

引退馬支援については、こちらの記事をご覧ください。



 

YURIE KONO(以下、YURIE)

「本日は、「馬と歴史と未来の会」の理事長である上田優子さんに、お話を伺います。よろしくお願いします!」

上田優子さん(以下、上田)

「よろしくお願いします!」

YURIE「実は今回、優子さんとは初めてこうして顔を合わせてお話ししたのですが、実は出会いはもう数年前ですよね?」

上田「そうです!2018年のクリスマスだったかな〜。」

YURIE「ですね!私がたまたま海外の馬製品で、馬糞をキャッチしてくれるボロバックを見つけてTwitterで紹介した時、優子さんからメッセージをもらったんですよね。」

上田「馬がイベントに出張したり、ホースセラピーで施設を訪問をしたりする際に、こんなボロバッグがあったらとても便利だな!と思って連絡したんですよ。

ボロをキャッチしてくれるので、馬が活動中に糞をしても大丈夫だな〜と。」

YURIE「当時から岩手県でホースセラピーをしていらっしゃったので、この製品に興味を持って連絡をくださったんですよね。」



 


YURIEホースセラピーは、どのような方を対象にしているんですか?」

上田「私が携わっているホースセラピーは、病院と連携して「大人のメンタル」に対するホースセラピーを行っています。

日本でもホースセラピーをやっている所はありますけれど、子どもや障がい者、高齢者が多いんです。なぜこの分野が多いかというと、対象を絞ることによって制度や補助を受けやすくなるからなんです。子どもや障がい者、高齢者を助けてくれる制度はあるのですが、残念ながら、この福祉制度は「大人のメンタル」にないんです。」


YURIE「大人のメンタルヘルスは近年注目されている分野ですが、制度の面ではまだあまり整っていないのかもしれませんね。」

上田「大人のメンタルに関しては、働く世代なのに社会に求められていないというその意識がすごく辛かったりするんですよ。でも、それってよく考えれば引退馬も同じですよね。走ることに価値を見出されない、乗馬に価値を見出してもらえない。

そんな人と馬を、ある意味マッチングするホースセラピーも良いなと思っています!」

YURIE「なるほど!」



 


YURIE「ちなみに、病院と連携しているという事ですが、スタッフさんは、どのような方が関わっているのですか?」

上田「このホースセラピー活動は、大人メンタルの「デイケア」として組み込んでいます。デイケアとして活動するためには、必ず専門スタッフがいなければいけないので、看護師さんや臨床心理士さんにスタッフとして関わってもらっています。

その他に、活動場所である「馬っこパークいわて」の管理をしているNPO法人の協力も得て、このホースセラピー活動は成り立っているんですよ。

先ほどYURIEさんも言っていたように、この大人メンタル分野のホースセラピーは、現代にとても必要な分野です。

私たちのこの活動で、まずは事例を作って、ホースセラピーの効果を知ってもらえれば、全国で協力してくれる病院が出てくるかも?と期待しています。

病院側も、きっと事例がないと新しい活動は出来ないと思うので、私たちの事例を元にホースセラピーを普及し、後々は”病院と牧場をつなぐパイプ役”としても、ホースセラピー普及に携わりたいです。」

YURIE「大人メンタルへのホースセラピー、全国に広まって欲しいですね!

言葉が必要ない馬とのコミュニケーションは、きっと多くの方に効果がありますよね。


 


YURIEセラピーホースについては、どのような馬をホースセラピーに使っているんですか?」


上田「ホースセラピーでは、ポニーから中間種、サラブレッド、重種まで、幅広い馬たちが活躍してくれています!


その中でも、お世話をする時はポニーと中間種を、乗馬や引き馬をする時はサラブレッドと中間種を使うなど、それぞれの特徴を考えています。ふれあいの時は、ポニーから重種まで全て使っていて、ここまで幅広い馬たちをホースセラピーに使っているのは珍しいと思いますよ!

馬との関係を築く中で”馬にために、何かをしてあげる”という事が、参加者には大きな達成感になります。そんな達成感が積み重なって、本人の自信にもなる。そんな瞬間を何度も見ているので、その度にホースセラピーの力を感じますね。」

YURIE「まさに、馬にしかできないお仕事ですよね!」



 

YURIE「今回はたくさんお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました!いつか岩手にお邪魔させてください!」

上田「ぜひ!いつでも待ってますよ〜!」

馬と歴史と未来の会

馬っこパークいわて

岩手県滝沢市砂込389−18


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