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馬の熱中症を防ぐためには

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いやー、夏ですね。

雨が降って蒸し暑くなったり、カンカン照りで刺すような日光にやられたりと、気が休まるタイミングがありませんね。

しかし、それは馬も同じこと。

彼らは寒さにはある程度耐性はありますが、

暑さには弱いというのが定説です。


そこで今回は、

馬のために暑さ対策は何をしてあげられるか、

そして熱中症を防ぐためには、どんな対処を講じればいいのか

解説していきます。


まずは、馬の熱中症の症状を見ていきましょう。

馬の熱中症は、体温の上昇・心拍数、呼吸数の増加などが挙げられます。

特に、呼吸数については鼻孔やひばらの動きを目視で確認できるので 熱中症かどうかの判定に多く用いられます。



このとき注意して欲しいのが、 運動直後はだれでも熱中症になっていないか気にしますが、

馬房で過ごしているときも、厩舎内の温度が高いと熱中症になるので

むしろ運動していないときの方を注視して欲しいと思います。


では、熱中症にさせないための対処法を紹介していきます。

まずは厩舎内から

当たり前ですが、熱をこもらせないように

空気を動かす必要があるため扇風機やサーキュレーターはマストです。

屋内といっても、人間の住処とは比べ物にならないほど面積が広いので 工業用の機械が望ましいでしょう。

ただ、極力ですが馬体に直接風を当てることは避けてほしいです。

人間と同じで長時間、風を直接当て続けると逆に身体が冷えてしまいます。

あくまで気温を上げないために空気を停滞させない目的で、

空調機器を使っていただきたいです。



次に屋外での運動での熱中症対策です。

日中に運動をしなければならない場合は、

馬体に水をかける、もしくは水を含ませたタオルで馬体を湿らし、

十分に馬体と毛に水分を含ませましょう。

馬体を濡らすことによって身体にこもっていた熱が水分と共に蒸発する

気化熱で熱を取ることができます。

あとは、当たり前かもしれませんが運動時間を短縮しましょう。

炎天下の中での運動は人にも馬にも過酷です。

料金を払って乗りにきてくれるお客さんからすると、運動時間短縮は不本意かもしれませんが、涼しい時間にレッスンが取れない場合は、

運動時間の短縮はやむを得ない、と思っていただきたいです。

暑さというストレスにさらされている中では、練習の質は向上しにくいです。

夏は十分な練習量は確保できないけど、馬の健康を損なわないためには 致し方無いと思っていただきたいです。



それでは、話を戻して運動後の対処法を見ていきましょう。

まずは、すぐに馬装解除です。

これは水分を与えるよりも前に、行ってください。

ゼッケンはもとより、馬具のすべてが熱を溜めているので

それらを取り除くことが優先です。

そして、馬装解除が済んだら、水分を与えましょう。

このとき、望ましいのはただの水ではなく、電解質を含んだ水分です。


このような馬用の電解質サプリメントがあるので、

飲ませる水に溶かして与えましょう。

人間用のスポーツドリンクの粉末を溶かして与える手もありますが

糖分が多く含まれるので、あまり望ましくはありません。


水分補給が終わったら、すぐさま馬体に水をかけましょう。

このとき、心臓に近い場所から水をかけてしまうと、身体に負担がかかってしまうため、

足から徐々に体へと水をかけていきましょう。

水を重点的にかけてほしいのが、太い血管が通っている部分。

具体的には首、脇、股関節。

人間が熱さまシートを張る部位と同じですね。

太い血管を冷やすことによって、体内を循環する血液を冷やして

体温を下げることができます。

内部の体温を下げることが、熱中症を防ぐ最も有効な手段ですので、

馬体を冷やすことを怠らないようにお願いします。



以上が、馬の熱中症を防ぐための対処法でした。

基本的には、人間と同じでしたね。

ですが、彼らは暑い、しんどいとボディランゲージで示すこともできません。

熱中症は最悪、後遺症や死をもたらすものです。

そうならないためにも、アニマルウェルフェアに則って

適切な管理を心掛けましょう。


 
 
 

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